「自宅葬」って知っていますか?自宅葬はその名の通り、自宅を使用して葬儀を行う形式のことです。一昔前は自宅や、お寺でお葬式をすることが当たり前とされており、今でも行っている地もあります。
ホールを借りて行うお葬式とはどのような違いがあるのでしょうか。「自宅葬」をするメリットやその際の注意点などをまとめていきます。一緒に見ていきましょう。
この記事を書いた人
わかりやすい家族葬 足立区店 代表取締役 関 直旗
葬儀業界歴12年。対応した葬儀は3,000件以上。
東京都足立区の葬儀社「わかりやすい家族葬 足立区店」では、低価格でも暖かい葬儀・家族葬をお手伝いしております。専門知識や経験をもとに、足立区周辺で葬儀を検討する方々にとって役立つ情報をご提供します。
自宅葬とは
足立区にお住まいの方をはじめ、東京近辺では現在「火葬場に併設された葬儀斎場」や、「葬儀社、施設のセレモニーホール」等を借りて葬儀を行うことが一般的です。
「自宅葬」とは、そういった外の施設は利用せず、自宅で行う形式のお葬式を指します。
町内会や地域の方々が総出で手伝い、葬儀の準備を進めることもあります。そういった場合でも23区内をはじめ、多くの火葬場の利用は葬儀社を介さなくてはならず、どのような流れとなっても葬儀社への相談は必要です。
自宅葬が主流でなくなった理由としては、戸建てではなくマンションなどの集合住宅に住む人が増えたこと、ご近所の方や地域との繋がりが薄くなったこと、自宅ではなく病院で亡くなる方が増えたことなど、昔と比べ生活している環境に大きな変化のあることあげられます。
現在ではメリット部分に着目され、あえて自宅葬を選ぶケースも増えています。
自宅葬の流れ
自宅葬を行う際の流れをまとめてみました。
・故人の自宅への安置
病院でお亡くなり場合は葬儀社を手配し、病院からご自宅へ搬送、安置します。
自宅でお亡くなりの場合はそのままドライアイスで保護します。
その後、葬儀社と打ち合わせを行い、どのような葬儀にするか取り決め準備を進めます。
・納棺
故人を棺へお納めします。その際、葬儀社のプランやオプションにより、メイクや儀式を行います。
・祭壇や仏具の設置
お葬式のためのセッティングをします。祭壇や、お坊さんの使用する仏具などを搬入、設置していきます。
・通夜
親族らを招き、通夜を行います。参列者へ感謝の気持ちを表して食事を振舞い会食します。
・葬儀、告別式
通夜の翌日、または数日後に葬儀、告別式を執り行います。現在は葬儀と一緒に初七日の法要を行うことも多いです。
使用する火葬場によっては、ここが故人の顔が見られる最後の時間となります。
・出棺
火葬場へ向け出棺、移動します。
・火葬
火葬場に到着すると、火葬を行います。
収骨までの時間は火葬場や故人の身体によっても異なり、早ければ40分ほど~長いと90分程となります。
この時間で食事(精進落とし)を行う場合もあります。
・収骨
火葬終了後、収骨容器(骨壺)へお骨を納めます。
その後は散会、または自宅へ戻り法要を行う、またはお食事を振る舞います。
流れを見ていきましたが、実はセレモニーホールを使用する葬儀と大まかな部分は違いがありません。大きな違いは、なんと言っても通夜や葬儀・告別式を自宅で行うというところです。
当然ながらセレモニーホールのように葬儀を行うために造られてはいないため、細部にも気を配る必要があります。
次は自宅葬をする時の注意点を確認しましょう。
自宅葬をするときの注意点
自宅葬をする時は、何に注意するべきでしょう。
知らないと進行が中断してしまったり、迷惑をかけてしまうこともあります。
故人をきちんと見送るため、以下の点には注意しましょう。
・近隣住民へきちんと伝えておく
自宅葬を行う際は、人の出入りが増えたり、仏具などの音が鳴りますので前もって近隣の方々へご挨拶を済ませましょう。また終わった後にもご報告と謝罪をお伝えすると良いでしょう。
・住宅の規約などを確認する
賃貸や集合住宅の場合、自宅葬を禁止としていることもあります。重大なトラブルへと発展する可能性もありますので、十分な確認が必要です。
・スペース的な制限も考慮する
葬儀用ホールではないので、使用できるスペースも考慮する必要があります。お葬式を行う場所だけでなく、お坊さんや参列者の控室、動線の確保、招く参列者の人物など、細かい部分にも注意です。
自宅葬をするメリットは?
制限や注意点もある中で、自宅葬を選ぶ方ももちろんいらっしゃいます。そのメリットを挙げていきます。
・故人や家族の意思を尊重できる
「入院生活が長くて自宅にずっと帰れなかった」「家に帰りたいと言っていたのに叶えてあげられなかった」そんなお声もお聞きします。最後にしてあげられることとして、故人、家族の希望を叶えることができます。
・故人との時間をしっかりとれる
葬儀施設ではどうしても時間に制約が設けられますが、自宅での安置から通夜、葬儀と自宅で一緒に過ごせ、最後の時間をしっかりととることができます。
・施設的な制限に縛られない
葬儀施設でないデメリットもありましたが、自宅ならではのメリットもあります。
例えば湯灌やメイクです。仮に、火葬場併設の霊安室へ安置した場合、湯灌やメイクに立ち会うことが禁止されている場合があります。
また宿泊が禁止されていたり、故人と同じ部屋で自由に過ごせない施設もありますが、自宅ではそういった制限に縛られることはありません。
・式場費用を抑えられる
葬儀式場を使用しての葬儀では、式場使用料が発生します。自宅で行った場合はそこが必要ありませんので、費用の節約や、その分を故人にしてあげたい他のことに回すことができます。
まとめ
「自宅葬」についてまとめてきました。あまり馴染みのない方も多かったのではないでしょうか。
準備や制限などもあり一見大変そうにも思えますが、お葬式のプロである葬儀社に任せればまず間違いありません。また、自宅葬を専門にしている葬儀社もいるので、そちらにお願いしてみるのもよろしいかもしれません。
わかりやすい家族葬では、24時間365日年中無休でご相談を受け付けております。今回話してきた自宅葬も、足立区での実績も多くございます。
葬儀、家族葬のこと、関連の手続きなどについてもいつでもお気軽にご相談ください。