収骨のやり方は大丈夫?意味や流れ、マナーを解説します!【足立区の葬儀・家族葬】


火葬の後で行う「収骨」。葬儀に最後まで参列されたほとんどの方は、収骨の経験があるのではないでしょうか。遺骨の周りに集まり、箸を使って骨を壺に収めるイメージが思い浮かぶと思います。基本的には火葬場や葬儀社のスタッフから指示があるので問題ありませんが、本記事では収骨とは何なのか、流れやマナーはどういったものがあるか等をまとめていますので、一緒に理解を深めていきましょう。

目次

収骨とは

火葬を終えて故人の遺骨を骨壺へ納めることを「収骨」といいます。宗教や宗派に関係なく様々な宗教で行われる、日本独自の慣例です。収骨は近しい親族のみで行うことが一般的ですが、喪主遺族の意向や地域によりその他の方も行うこともあります。

基本的に2人1組となり、箸で1つのお骨を一緒に拾って骨壺に収めていきます。これは、故人が三途の川を無事に渡れるようにという「橋(箸)渡し」の意味が込められているという説や、悲しみを分かち合うという意味があるとする説などがあります。

「忌み箸」として食事中に箸渡しをしてはいけないという作法は、収骨を連想させるためとも言われています。

収骨に使う箸は本来、長さの異なる竹製と木製の箸を使用するとされますが、足立区周辺を始めとする東京23区の葬儀では、主に通常の箸が使われています。

収骨・拾骨・骨上げの違い

収骨という言葉のほかに、「拾骨(しゅうこつ)」「骨上げ’(こつあげ)」などを聞いたことがあるかもしれません。違いや意味は次の通りです。

拾骨(しゅうこつ)、・骨上げ(こつあげ)

骨壺にお骨を収め箱や風呂敷で包む一連の流れが「収骨」、それに対し骨壺にお骨を収めること自体を指すのが「拾骨」「骨上げ」です。「拾骨」「骨上げ」の方が、より意味が限定されます。

厳密には異なりますが、実際にほとんど同じ意味合いで使われることが多く、どちらを使用しても問題ないと思われます。

収骨の流れ、方法

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火葬終了後、収骨室へ移動

火葬時間は火葬場によって異なり、足立区近辺や東京23区では45分~90分ほどで終了となります。火葬が終了すると、葬儀社や火葬場スタッフより収骨の案内がありますので、全員揃って収骨室へ移動します。お手洗いはほかの参列者を待たせてしまうので、なるべく前もって済ませておくとスムーズです。

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代表者、または全員でお骨を確認

火葬時と同じ炉からお骨が出てくることを、代表の数名、または参列者全員で確認いただきます。取り違えや間違いがないことの証明となります。

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収骨台に運ばれたお骨を囲む

お骨が運ばれてきますので、全員で収骨台の周りに集まります。また喪主や代表者に、骨壺に書かれた故人の名前や年齢に間違いないことを確認いただきます。

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2人1組になり、箸でお骨を壺に収める

基本的に2人1組での収骨となりますので、故人に近い方から箸を受け取り、ペアでお骨を収めて行きます。人数が奇数の場合はどなたか複数回納めていただきます。

 浄土真宗では1人ずつの収骨とすることがあり、またキリスト教では1人ずつの収骨が一般的です。

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1度納めたら、次の人に箸を手渡す

2人1組でお骨を収めたら、次の人に順番を代わります。使用した箸を次の人に手渡し、全員が行えるように進めていきます。

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全員納めたら、残りのお骨はスタッフが収める

お骨はすべてを遺族が収めるわけではありません。全員が1度ずつ収骨を済ませた後は、火葬場スタッフが残りのお骨を収めてくれます。この時、喉ぼとけなどのお骨の説明があることがあります。

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骨壺を受け取る

すべてのお骨が収まったら、火葬場スタッフの手により箱や風呂敷で包みます。このとき「埋葬許可証」の説明があります。埋葬する際に必ず使用する(逆にないと埋葬できない!)大事な書類ですので、覚えておきましょう。

収骨のマナー、注意点

無理に行う必要はない

 まだ心の整理がついていない場合、ご年齢やその他の理由で収骨自体をしたくない方もいらっしゃいます。もちろん強制ではありませんので、辞退希望の方は葬儀社へお伝えください。全員収骨せずに、火葬場スタッフにすべて任せることも可能です。

地域やお寺によっては、小さな骨壺を使用する。

 すべてのお骨を1つの大きな壺に収めることが一般的ですが、関西では喉ぼとけなどの一部のお骨だけを収骨したり、お寺によってはお骨の大部分を収めた大きな壺と、一部のお骨を収めた小さな壺に分けるところもあります。

 手元供養としてお骨の一部を保管しておく方も増えましたが、地域や風習、お付き合いのあるお寺によっては必須なこともあるので、ご注意ください。

分骨とは

 前項にも出てきましたが、お骨を1つの壺へ納めるのではなく、分けて収骨して埋葬、供養される方法です。ペンダント型の容器で持ち運んだり、デザイン性の高い容器で手元供養したりなど、需要が高まっています。分骨したお骨についてはきちんとした取り扱いが必要となり、火葬場で証明書を発行しておくと安心です。

収骨後の骨壺はどうする?

 収骨されたお骨は自宅に持ち帰り、後飾り祭壇で納骨(四十九日)まで安置、供養することが一般的です。線香やお供え物をするなど、故人を弔います。

 自宅に置いておく場所がなかったり、管理する人がいない場合には、当日中に納骨してくれるお寺や施設、また預かって保管してくれる業者もあります。相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

今回は「収骨」についてお話してきました。宗教や地域、お寺によってもやり方が異なる場合もある収骨ですが、基本的にお寺から必要な指示があり、葬儀社や火葬場スタッフも都度ご案内しますので、難しく捉えず安心して臨んでいただければと思います。

不明点や事前相談も24時間365日年中無休で承ります。足立区の葬儀、家族葬について詳しくお話いたしますので、お気軽にご相談ください。

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

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